八戸市議会 2022-06-21
令和 4年 6月 定例会-06月21日-05号
以上で報告を終わります。
〔10番岡田英君降壇〕
○議長(
寺地則行 君)
建設常任委員長の報告を求めます。
日當正男委員長
〔11番
日當正男君登壇〕
◎11番(
日當正男 君)
建設常任委員会における審査の経過と結果を報告いたします。
議案第74号は、
市営住宅の
入居者資格に係る
同居親族要件を緩和し、入居者の
決定方法について所要の改正をするためのものであります。
議案第75号は、
特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する
法律施行規則の一部改正に準じ、
地域特別賃貸住宅の
入居者資格に係る
同居親族要件を緩和するとともに、同省令の一部改正に伴う規定の整理をするためのものであります。
議案第76号は、
特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する
法律施行規則の一部改正に伴い、
特定公共賃貸住宅の
入居者資格に係る
同居親族要件を緩和し、入居者の
決定方法について所要の改正をするとともに、その他規定の整備をするためのものであります。
議案第77号は、
若者定住促進賃貸住宅の入居者と同居できる者の範囲を拡大するためのものであります。
議案第78号は、
長期優良住宅維持保全計画の認定等に係る
申請手数料の額を定めるとともに、その他規定の整備をするためのものであります。
以上5件の議案は、
全員異議なく原案のとおり可決されました。
次に、本日付託になりました議案第85号は、
指定ごみ袋を買い入れるためのものであります。
本案は、
全員異議なく原案のとおり可決されました。
以上で報告を終わります。
〔11番
日當正男君降壇〕
○議長(
寺地則行 君)以上をもって各
常任委員長の報告は終わりました。
ただいまの
委員長報告に対し御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
寺地則行 君)御質疑なしと認めます。
これより討論を行います。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
苫米地あつ子議員の発言を許します。
苫米地あつ子議員
◆15番(
苫米地あつ子 君)議案第71号八戸市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について、
日本共産党議員団は反対する立場で、
民生常任委員会における可決に対する反対の討論を行います。
八戸市は、令和2年、令和3年の短期被
保険者証や
資格証明書発行世帯が増加し、
特例措置であるコロナによる減免も多くの申請決定がされています。コロナが
市民生活や経済に大きな影響を及ぼしてきた結果です。さらに、今年に入ってからは、物価の高騰で肥料や原材料費、燃料費の値上がりが続いています。国保加入者の多くは農家や自営業者であり、厳しい経営が続く大変な状況にあるわけです。
一方、当市の国保特別会計には不測の事態に備えるとされる
財政調整基金があり、令和2年には約10億4000万円が積まれています。そのうちの約3億円を取り崩せば、加入全世帯3万世帯余りの国保税額各1万円の引下げも可能です。
コロナ禍に加え、
物価高騰が
市民生活に多大な影響を及ぼしている今こそが不測の事態であると捉え、基金取崩しによる国保税額引下げに踏み切るのがまず先ではないでしょうか。それにもかかわらず、税額引上げが示されました。
今回の改定案のうち、コロナによる
特例措置については継続が必要だと考えます。しかしながら、
基礎課税額及び
後期高齢者支援金等課税額に係る
課税限度額引上げについては、どのような所得層であっても影響を受ける現在の状況下では、引き上げるべきではありません。今回対象とされる約300世帯分、約1000万円には、国保特別会計の
財政調整基金を取り崩して充て、税額引上げは回避すべきであると考えます。まずは単年度限りでも実施をし、その後は、基金取崩しの継続や所得区分をさらに細分化し、超高所得者の課税額を増やすことなども視野に入れ、見直しを図ることが必要だと思います。
以上のことから、この厳しい経済状況の下でさらなる税負担を市民に課すことになる議案第71号の制定は見送るべきとの意見を述べ、制定に反対されるよう議員各位にお願いを申し上げまして、私の討論を終わります。
○議長(
寺地則行 君)
田端文明議員の発言を許します。
田端文明議員
◆16番(
田端文明 君)
民生常任委員会では原案可決ですが、
日本共産党議員団として、議案第73号
八戸市立市民病院条例の一部を改正する条例の制定について反対し、討論を行います。
この条例案は、診療報酬の改定に伴って行われるものであり、八戸市立市民病院の初診でほかの病院からの紹介状がない場合の一般初診料5000円を7000円に、歯科の場合は3000円が5000円に、再診加算料も引上げが行われるものです。
救急車で運び込まれた市民や輪番制のときに受診した市民からの徴収は、医師の判断で行われるとのことです。しかし、医療機関を選択できない救急搬送された方々からも高額な初診料を徴収するのは理不尽なことです。10月から75歳以上の医療費を2割負担にすることと同時に実施されるもので、市民から医療を遠ざけることになります。
昨年度、市民病院で非
紹介患者初診料を徴収した患者さんは2767人になります。医療は市民の命、健康に関わるものです。症状によって初診料が左右されるということは、市民から理解され難いものです。物価高で生活苦、経営難が続く中での新たな市民負担になるものです。
議案第73号に反対し、討論を終わります。
○議長(
寺地則行 君)
山名文世議員の発言を許します。
山名文世議員
◆28番(
山名文世 君)令和4年陳情第3
号国立八戸病院の機能強化についての陳情について、
民生常任委員長報告に対し、新緑・無所属の会を代表して反対討論を行います。
2004年4月1日に国立病院及び療養所が
独立行政法人国立病院機構へ移行してから、診療事業に対する国の補助金は年々減らされ、現在は全く支出されていません。この補助金の支出がなくなったことに伴い、国立病院の結核病棟などが大きく削減され、医療機器やスタッフの配置不足などが指摘されてきました。とりわけ昨今の長期化する
新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって、感染症対策のみならず、日本の医療体制の脆弱さが浮き彫りになっています。そうした中で、医療従事者は、厳しい人員体制で心身共に疲弊した状態にありながらも、休むことなく多くの患者の命と向き合っています。一方、新型コロナ患者を受け入れることにより、他の疾病患者の受診や入院が激減するなど病院経営を圧迫するために、民間の医療機関ではコロナ患者の受入れに慎重にならざるを得ない実態があります。
こうした状況を踏まえ、国立病院の機能強化や適正な人員配置などを求める陳情、請願などが全国の自治体で取り上げられてきました。主な県議会は、栃木県、鳥取県、徳島県議会など、市議会では、高知市、米沢市、藤沢市議会などに医療関係者からの切実な訴えが寄せられています。とりわけ人口約70万6000人の岡山市では、令和3年11月定例会で、コロナ対応のため、
国立病院機構の機能強化などを国に求める議員発議の意見書について全会一致で採択しました。
なお、今月15日に閉会した第208回通常国会では、国立病院の機能強化を求める請願に係る紹介議員は、参議院では、地元出身の田名部匡代議員をはじめ、立憲民主党議員だけでも17名、並びに衆参両院の全議員合わせて105名もの国会議員が紹介議員として名を連ねています。本請願の受理件数は、参議院で計54件、署名者通数計2万6913名、衆議院の受理件数計84件、署名者通数計4万1853名で、厚生労働委員会に付託されています。
国民の命と健康を守るのは国の責務です。まして、新型
コロナ禍において患者を受け入れる病院、病床、スタッフ不足などによる医療体制の逼迫状態が続き、療養施設や自宅待機を余儀なくされ、入院できぬまま亡くなるという痛ましい事例も相次いでいます。まさに医療崩壊の危機に直面する時代です。
かつての国立病院は、救命医療などの地域医療、筋ジストロフィー、
重症心身障がいなどの政策医療と併せ、新興感染症や大規模災害など、国の危機管理に際して求められる医療提供によって地域医療を守る役割を担ってきました。したがって、国立病院に
新型コロナウイルス感染症対策に十分対応できる専門病棟を設置し、人工呼吸器や人工心肺装置等の医療機器の整備並びに医療スタッフの適正な配置などが求められており、それらの機能強化に必要な財源は国の責任で確保すべきが当然です。
このことは全国共通の課題でもあることから、新緑・無所属の会は、住民生活を支え、市民と共に歩む議員団として、
民生常任委員会の不採択に反対し、本陳情に賛成します。
以上、討論といたします。
○議長(
寺地則行 君)
久保しょう議員の発言を許します。
久保しょう議員
◆8番(
久保しょう 君)
日本共産党議員団を代表しまして、令和4年陳情第3
号国立八戸病院の機能強化についての陳情について、
民生常任委員長の報告に対して反対する立場から討論を行います。
国立八戸病院は、1934年から80年以上にわたって八戸市民のたくさんの命を守り続けてきました。この陳情は、市民に寄り添い、一日でも早く病気を克服し、家族のもとで健やかな生活に戻れるようにと、患者さんに親身に寄り添い、日々奮闘している
国立八戸病院で働く看護労働者からの切実な陳情であります。病院を利用している市民からの陳情でもあります。
国立八戸病院は、障がい者と家族にとっては生活に欠かせない病院でもあり、障がい者用の医療機器の整備、それらを操作する職員の確保が求められています。この陳情の内容は、病院で働く職員の削減が進み、働く環境が悪化しているため、
国立八戸病院の手厚い療養体制の確保と入院患者の生活の質を向上させるためには、必要な職員の確保を求めるものであります。
また、コロナ感染対策により在宅生活が困難となっている重症児や重症者を受け入れるための確固とした環境整備と体制づくりを求めるものであり、大変な状況にある
市民生活環境の改善を求めるものであります。
さらには、医療的ケア児等の在宅重症児や重症者の短期入所の病床を増やすことや訪問サービスを増やすためにも、職員を増員し、日頃から日常不断に医療的ケアの大変な家族などの介護から解放してあげたいという願いでもあります。働く環境の改善と、患者の介護を行う御家族の軽減などの対策を施すための環境整備への援助が早急に求められています。
この陳情は、八戸市民の医療環境をよくするための願い、そして国に対して意見として上げてくださいというものであり、全日本国立医療労働組合八戸支部からのものでありますが、同時に、病気と闘う、病院を利用する多くの市民と家族からの切なる願いでもあります。どうか議員各位には、市民が願う市民の陳情に応えていただくよう切に願うものです。
以上のことから、
民生常任委員会で不採択とされた陳情第3号を採択し、国に意見書を提出する必要があることを表明し、反対討論といたします。
○議長(
寺地則行 君)以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
寺地則行 君)これにて討論を終結いたします。
これより議題のうち議案第63号、議案第71号及び議案第73号の議案3件を一括して採決いたします。
以上の議案の
委員長報告は可決であります。
以上の議案を
委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
寺地則行 君)御着席願います。
起立多数であります。
よって、以上の議案は
委員長報告のとおり可決されました。
次に、ただいま議決されました議案を除く議案第64号、議案第66号から議案第70号まで、議案第72号及び議案第74号から議案第85号までの議案19件を一括して採決いたします。
以上の議案は
委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、以上の議案は
委員長報告のとおり可決・承認されました。
次に、令和4年陳情第3号を採決いたします。
本陳情の
委員長報告は不採択であります。
本陳情は
委員長報告のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(
寺地則行 君)御着席願います。
起立多数であります。
よって、本陳情は
委員長報告のとおり不採択と決定されました。
────────────────────
△日程第4
議員派遣について
○議長(
寺地則行 君)日程第4
議員派遣についてを議題といたします。
お手元に配付いたしました
議員派遣一覧表のとおり
議員派遣の申出があります。
お諮りいたします。
議員派遣一覧表のとおり議員を派遣することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、会議規則第167条の規定により、
議員派遣一覧表のとおり派遣することに決定いたしました。
お諮りいたします。
ただいま議決されました
議員派遣について変更を要するときは、その措置を議長に一任されたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
寺地則行 君)御異議なしと認めます。
よって、
議員派遣について変更を要するときは、その措置を議長に一任することに決しました。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
────────────────────
市長挨拶
○議長(
寺地則行 君)この際、市長から発言の申出がありますので、これを許します。
市長
〔
市長熊谷雄一君登壇〕
◎市長(
熊谷雄一 君)令和4年6月八戸市議会定例会の閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
議員の皆様には、去る6月7日から本日までの15日間にわたり、本議会に提案いたしました令和4年度八戸市
一般会計補正予算など議案23件について、終始熱心かつ慎重に御審議を尽くされ、全議案とも原案のとおり議決を賜り、厚く御礼申し上げます。
議決いただきました各議案の執行に当たりましては、万全を期してまいりますとともに、本議会において、議員の皆様から寄せられた貴重な御意見、御要望等につきましては、今後の市政運営において十分に配慮してまいりたいと存じます。
さて、議員各位には既に報道等で御承知のことと存じますが、去る6月16日、八戸市立市民病院が令和4年度自治体立優良病院総務大臣表彰を受賞いたしました。
この表彰は、地域医療の確保に重要な役割を果たし、かつ、経営の健全性が確保されている自治体立病院を表彰するもので、青森県内では、平成5年度及び平成23年度の国民健康保険旧名川病院、平成26年度の国民健康保険おいらせ病院に次ぐ受賞となるものであります。
八戸市立市民病院は、昭和38年11月の開院以来、これまで医療の質の向上と経営改善の努力を続けてきたところであり、近年では、高度な医療技術や先進医療設備の充実に努めるとともに、ドクターヘリやドクターカーを導入し、三次救急まで対応する救命救急センターを充実させるなど、さらなる取組と努力を積み重ねてきた結果、平成21年度に単年度黒字を達成し、以降、令和2年度に至るまで12年連続で黒字を達成しております。
こうした経営努力や経営の健全性に加えて、地域周産期母子医療センターや地域がん診療連携拠点病院等の指定を受け、青森県南地域のみならず岩手県北地域の基幹病院として果たしてきた役割への評価等が今回の受賞理由の一つになったものと伺っております。
このたびの受賞につきましては、職員の努力のみならず、議員各位をはじめ、地域の医療機関や多くの関係する皆様の御支援と御協力の賜物であり、ここに深く感謝の意を表する次第であります。
今後とも、住民の健康と福祉の向上に寄与する地域中核病院として、皆様に安心して御利用いただけるよう、診療体制の充実と経営改善のさらなる推進を図ってまいる所存でありますので、議員各位におかれましては一層の御指導と御協力を賜りますようお願いを申し上げ、閉会に当たっての御挨拶といたします。
〔
市長熊谷雄一君降壇〕
────────────────────
閉 会
○議長(
寺地則行 君)今期定例会における議員並びに理事者各位の御精励に対し、深甚なる敬意と感謝の意を表します。
これにて令和4年6月八戸市議会定例会を閉会いたします。
午前11時57分 閉会
署 名
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
令和4年6月21日
八 戸 市 議 会
議 長 寺 地 則 行
副議長 松 橋 知
議 員 久 保 しょう
議 員 冷 水 保...